物語の舞台は19世紀イギリスヴィクトリア朝時代。
産業革命により飛躍的に経済が発展し、鉄道が縦横無尽に街中を走るようになったこの時代、人々は妖精が隣人だった一昔前のことなど忘れ去り、妖精はお伽話の中だけの存在となっていた。
妖精の姿が見え、話ができる少女・リディアは、亡き母の後を継ぎ「妖精博士(フェアリードクター)」としてスコットランドの片田舎に看板を掲げるも、ろくな依頼はなく、町の人々にも変わり者扱いされる日々を過ごしていた。
そんなある日、父と共に復活祭(イースター)を過ごそうとロンドンに向かう船の上で、船室に潜んでいた謎の青年・エドガーに連れ出され、妖精がらみの彼の依頼を受けたことから、彼に関わる騒動に巻き込まれていくことになる。
物語を通して次第に明らかになるエドガーの過去や、彼を狙う組織と戦っていくうちに、少しずつ二人は絆を深めていく。 *ノベル伯爵と妖精シリーズのコミック版です |