「ただ、幸せになりたい。それだけだったのに――」 レイプされ妊娠、出産した子供・アユを、愛し育てるレイナ。 彼女にとって恋人・明の存在も大切な心の支えだった。けれど、ようやく手にしたその恋は、やがてレイナと、 レイナの愛する者たちを残酷な運命の渦へと押し流していってしまう――。 |
「幸せってなに? なんなきゃいけないの?」 「SEXに愛なんていらない」 「生きる意味なんてだれも知らない」 援助交際をしている、17歳のアユ。 愛し、愛されることを知らなかった少女が、おばあちゃんとの出会いによって、変わっていく―――・・・。 |
「ねえ、アユ 僕はまだ生かされてるよ」
「もうアユはいないのに……」 アユを失い、なにもかも失ってしまった義之。 絶望の果て、渋谷の街で彼がたどりついたのは、ホストだった――。 |